日本人留学生の日常 in the U.S.

日本人留学生の日常 in the U.S.

ブログ内では、アメリカ留学で起こった出来事、日々の感情を徒然と語っていきます。そして、しょっちゅうしょうもないことをもブログに綴っていきますので、あしからず。

日本が世界から取り残されている理由:Tomsに学ぶOne for Oneビジネス

TOMSというブランドをご存知でしょうか?

 TOMSは2006年にアメリカ人のブレイク・マイコスキーさんによって設立されたシューズブランドです。Tomsがベースとしているマーケティングプランにはこのようなものがあります。

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One for One

One for One とは
人生を豊かなものへと変えるためのビジネス
これはTOMSだけでは出来ない大きなプロジェクト。お客様やギビングパートナーが支えてくれるからこそ、私達は日々、日常的に行われている購買の持つ力を世界を豊かに変えるために使うことが出来ています。

----- Toms official websiteより引用(https://tomsjapan.jp/user_data/our-movement.php

簡単に説明してみます。もし、あなたが、TOMSで靴を一足購入するたびに、靴さえ購入することもままならない地方で靴をTOMSが寄付する、という活動(One for One)をTOMSは行っています。

Blake MycoskieがOne for Oneビジネスを始めたきっかけ

ブレイクはもともと世界を旅する旅人でした。アルゼンチンでの旅の途中、彼はそこで靴を履いていない子どもたちを見かけることが多かったそうです。彼らのために何か自分ができることはないのか、と考え始めたのがきっかけで、このOne for Oneのアイデアが浮かび上がったそうです。

TOMSの名前の由来

当初、彼らはTomorrow's shoes(明日の靴)という名前をつけたかったそうです。今日あなたがこの靴を購入すれば、私たちは、明日アルゼンチンの子どもたちに新しいペアのシューズを届けます、というアイデアをこめて。しかし、Tomorrow's shoesでは靴のかかとに張るロゴとしては名前が長すぎる、ということで、Tomorrow's shoesを省略したTOMSというブランド名に決定したそうです。

大人気TV番組Ellenで、ブレイクはTOMSというブランド名を付けてから、人々がブレイクのことをTOMだと勘違いすることが多いけど、それは自分の名前ではない、ということを話していました(笑)

youtu.be

確かに、ブランド名がTOMなら彼の名前かと間違いかねないですね(笑)

TOMSの現在

現在TOMSは、*1Word of mouthによって素早く世界中に開拓されてきたビジネスチャンスを活用し、ブランドの多角化を図っています。もともとは、アルゼンチンのみで行っていた寄付活動も、インドや中国にまで足を延ばしています。また、消費者に対しても、靴の販売だけでなく、バッグやサングラス、アパレルなどをOne for Oneビジネスを通して販売しています。

TOMSが人々に愛される理由

ブレイクは、「人々がやりたくてもできないようなことを、ただ簡単にしているだけ」だと、彼のビジネス観について語っています。困っている他人への手助け、寄付はきっと誰しもが、喜んで行いたいと思うもの。しかしながら、それは決して簡単なことではなく、いつもいくつかのハードルが生じてしまうもの。ブレイクは、そういった人々の気持ちをカタチに変える役割をこのビジネスにおいて担っている。

(Problem)

People are always willing to help the others, however it is sometimes hard and difficult.

(Solution)

To make it easy with the One for One.

 ブレイクはビジネスの根本である、問題発見力と解決力に優れた人物だと言えます。

なぜか日本にはOne for Oneビジネスがない

日本こそ、他人と協力し合うのが得意な国なのに、なぜこのようなビジネスが存在しないのでしょうか。

ボランティア団体の存在

日本人は特に無償でなんでも助けるのが当たり前。むしろ、こちらがお金を出して助けるのが当たり前、という考えが根強い気がします。それをなかなかビジネスに繋げられずにいるボランティア団体が多く存在しています。

企業側がボランティアをサブメインの活動だと考えている

現状、多くの日本企業がボランティア活動をしているにもかかわらず、それをサブメインであると考え、ボランティアが彼らの収益には直結しない、と考えている。だからこそ、One for Oneに踏み切る心構えを持った企業がいないのではないでしょうか。

個人的な感想

私自身、3年前に購入したTOMSの靴を履いているのですが、とても気に入っています。ただ、もう少しクッション性がある方がいいなー、と思っていた矢先!現在のTOMSにはふかふかとしっかりしたクッションがついているのを見つけてしまいました!Σ( ̄ロ ̄)

 はやく新しいTOMSを買おうと考えています。

 

たまにはビジネス関係のブログを書くのもいいですね~

おわり。

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TOMSの靴はどれもおしゃれで、夏には最適なはだしではけるスリッポンスタイル。ぜひぜひ、店先で見つけた方は、トライしてみてください。🐻

TOMS Official Store | JAPAN

 

 

*1:Word of mouth: 口コミ